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1.基本定義
1.1 耐火モルタル(耐火泥)
- 定義:耐火レンガを接着するために使用される加工可能なペーストで、耐火性細骨材と接着剤で構成される。
- 主な役割:レンガ間の目地(1~3mm)を埋め、構造上の完全性を確保する。



1.2 耐火セメント(カルシウムアルミネートセメント)
- 定義:35-80% Al₂O₃を含む水硬性バインダーで、水と混合すると硬化する。
- 主な役割:不定形ライニングの耐火キャスタブルまたは補修モルタルの基材。
2.組成と製造
コンポーネント | 耐火モルタル | 耐火セメント |
---|---|---|
骨材 | 60-80%(焼成粘土、シャモット) | なし(純粋なバインダー) |
バインダー | 10-30% (ケイ酸ナトリウム、リン酸塩) | 100% アルミン酸カルシウムクリンカー |
添加物 | 可塑剤、収縮防止剤 | 研削助剤、セット調整剤 |
粒子径 | <1mm(ジョイント充填用) | パウダー(200メッシュ以下) |
3.技術性能の比較
パラメータ | 耐火モルタル | 耐火セメント | 試験基準 |
---|---|---|---|
最高使用温度 | 1,300-1,450°C | 1,400-1,600°C | ASTM C113 |
冷間破砕強度 | 10~25MPa | 30~80MPa | ASTM C133 |
熱伝導率 | 0.8-1.5 W/m-K | 1.2-2.0 W/m-K | ASTM C201 |
セッティング時間 | 空気乾燥(水分補給なし) | 1~4時間(水分補給) | ASTM C191 |
接着強度 | 1-3 MPa | 5-15 MPa | ASTM C198 |
4.応用シナリオ
4.1 耐火モルタルの用途
- レンガの目地:ピザ窯、窯、ボイラーにおける耐火れんがの接着。
- 修理:既存のレンガライニングの小さなひび割れ(5mm未満)を補修する。
- 断熱材バッキング:セラミックファイバーモジュールの裏側の隙間をシールする。
4.2 耐火セメントの用途
- キャスタブルライニング:骨材(ボーキサイト、SiCなど)と混合して炉床/炉壁に流し込む。
- アンカー・システム:セメント系接着剤によるセラミックファイバー毛布の固定。
- 高温修理:キルン遷移帯の浸食された場所の修復。
5.選考ガイドライン
5.1 耐火モルタルを選ぶとき:
- 焼成済みレンガ(断熱レンガなど)の加工。
- ジョイントの厚さは3mm以下。
- 硬化中に水にさらされることはない。
5.2 耐火セメントを選択する場合:
- モノリシックライニング(キャスタブルなど)の建設。
- 急速硬化(2時間未満)が必要である。
- 高い機械的強度(CCS>30MPa)が重要である。
5.3 ケルイのソリューション
要点
- 耐火モルタル レンガの接着や軽微な補修には優れているが、構造的な強度には欠ける。
- 耐火セメント は、キャスティングやヘビーデューティーな修理に万能だが、正確な水の混合を必要とする。
- 慶瑞が提供するもの ISO9001認証取得 特定の熱的・化学的課題に合わせた配合の製品。
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データはASTM規格およびケルイの試験室でのテストに基づく。性能は用途により異なります。